* Miert tanulok magyarul? *

なぜ、私はハンガリー語を学んでいるのか。

ふつう、ハンガリー語を勉強しているひとというのは
  • 大学でハンガリー語を専攻(または選択)している
  • 家族または本人がハンガリーに駐在/留学
  • パートナーがハンガリー人
  • 音楽が好き(バルトーク、コダーイ、またはオペラ)
  • 旧東欧または温泉が好きでハンガリー旅行大好き
のどれかだと思うけれど、私はどういうわけかそのどれでもない。
じゃあ、なぜハンガリー語か?というと、「最初にハンガリー語を聞いたときに、その音のかわいらしさに惚れこんでしまったから」。

数年前出張で初めて訪れたハンガリー。いつもなら前もってその国の「こんにちは」「さようなら」「ありがとう」「ごめんなさい」を最低限覚えて行くのに、そのときに限っては忙しくてそれどころかじゃなかった。いくつかの会社をハンガリー人の同僚と訪問しても、挨拶すらできないというのは情けなかった。
例によって駆け足出張だったので(そうじゃないときのほうが珍しい)翌日はもう次の国へ移動というその晩、ハンガリー人の同僚と夕食を食べながらあれこれ話をしていた。彼に「ありがとう」はハンガリー語でなんというのと尋ねた。親切な同僚は紙に書いて教えてくれた。

Köszönöm.

これをカタカナで書くのは難しい。 本によってケセネムとかクスヌムとか書かれているけれど、どちらでもない、というのが本当のところ。
öは唇をを大げさに「オ」という時のようにすぼめて、「エ」と発音するのに近い。ドイツ語と同じだ。それを発音できたので同僚はとても驚いて、褒めてくれた。 (ので、いい気になっちゃってハンガリー語を弁居する気になった・・・のかも知れない。(笑))
ちなみに私がハンガリー語を始めたと報告したらば「なんで?ハンガリー以外使えないよ?」と無駄だから止めろといわんばかりの台詞を口にしたのもこの同僚なんだけど。

他の多くのヨーロッパ言語と違って、ゲルマン系でもラテン系でもスラブ系でもない言葉。
だから単語ひとつ覚えるにも手がかりがなくて大変なんだけれど、接尾辞はちょっと日本語の助詞に感じが似ているし、語順にしてもどことなく日本語と似ていたりするので日本語で考えた方がわかりやすい、というのも面白い。

独学というのは思った以上に難しくて大変なもので、最近は教室に通ったり、ハンガリー人の先生に教わったりするようになったけれど、私にしては珍しく長続きしている。(何年も前にフランス語にチャレンジして、途中で挫けた経験あり。)

始めてからだいぶ経つのに未だに初級の域を脱していないし、語彙なんか吹けば飛びそうなくらいしかない。それでも、頑張って続けて、いつかは本を読めるようになりたいなと思う。


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